【MVアスベスト処理システム】
2、調査と分析
アスベストの現地調査
- 設計図書による調査と現場の目視調査によって、アスベストを見つけます。
- 現場では、実際に建物の天井や屋根裏、壁、梁、柱などにアスベストがあるかどうかを目視調査し、劣化の状況を調べることとなります。特に、表面の劣化が激しい場合はアスベストが飛散している可能性があるため、早急なアスベスト処理対策が必要です。*1
含有率測定の手順
- アスベスト含有率測定は、分析対象から適切な量の試料を採取。形状や共存物質の状況に応じて研作、粉砕、過熱などの処理を行ったあと、分析用試料を調整します。
- 次に、位相差顕微鏡を使用して分散染色分析法およびエックス線回折分析法による定性分析を実施しアスベストの含有を確認。アスベストの含有が確認された試料は、ギ酸で処理して定量分析用の試料を調整し、基底標準吸収補正法によるエックス線回折分析法を行ってアスベスト含有量を算出します。
*1 参照:「既存建築物の吹付けアスベスト粉じん飛散防止処理技術指針・同解説」(日本建築センター)