常温金属溶射システム(MS工法)

3、施工仕様

施工工程

項目 作業手順 施工画像
1.準備作業 ・足場・防護設備・動力など
・仕様および管理基準査
・金属溶射用資機材
・橋台、桁端周辺清掃
2.素地調整 施工内容
1)既存下地状況調査
2)素地調整
3)完了検査

仕様および管理基準
1)既存状態と発錆箇所の調査
2)ブラストおよびケレン作業
3)溶射可能な状態であること
 除錆度:ブラスト法(Sa2.0~2.5)
 パワーツール法(St3.0)
 導電性:電気抵抗があること
 清掃:錆、塵、埃、油分が残存しないこと

3.粗面化処理

施工内容
・粗面化処理は素地調整後速やかに施工
1)粗面形成材混合
2)粗面形成材塗布
3)完了検査

仕様および管理基準
1)ブラスノン#21混合/主剤:混合剤=100:15(重量比)
2)ブラスノン#21塗布/標準使用量(約100g/㎡)
3)溶射可能な状態であること
 表面粗さ/見本帳範囲内
 密着性/布テープにより剝れがないこと


4.常温金属溶射

施工内容
・常温金属溶射は粗面化処理後24時間~3日内に施工
1)溶射機セッティング
2)亜鉛・アルミ常温金属溶射
3)完了検査

仕様および管理基準
1)溶射機調整(始業点検による)
2)溶射距離(鋼材表面より20~30cm程度)
 溶射角度/45度以上90度まで
 溶射膜厚/現場仕様による
3)安定な溶射皮膜であること
 皮膜厚/仕様最低皮膜を確保していること
 密着性/布テープによりはがれないこと


5.封孔処理 施工内容
封孔処理は常温金属溶射後24時間以内に施工
1)封孔処理材混合
2)封孔処理材塗布
3完了検査

仕様および管理基準
1)専用シンナーで希釈
 (MSシーラー希釈率:20~40%)
2)吹付または刷毛塗り
 (MSシーラー塗布量:200~250g/㎡)
3)外観確認/均一に塗布されていること

6.上塗塗装
(現場条件により選定)
施工内容
上塗り塗装は封孔処理後2時間~30日以内に施工
1)中塗り材混合
2)中塗り材塗布
3)上塗り材混合
4)上塗り材塗布
5)完了検査
6)施工引渡し

仕様(ふっ素樹脂の場合)および管理基準
1)ふっ素樹脂中塗(主剤:硬化剤=85:15重量比)
2刷毛塗り(標準仕様量200g/㎡、可使時間/混合後5~16時間程度(環境による))
3)ふっ素樹脂上塗(主剤:硬化剤=90~10重量比)
4)刷毛塗り(標準仕様量:150g/㎡、可使時間:混合後3~6時間程度(環境による))
5)現場仕様による施工完了状態
6)現場仕様による施工完了状態(完了報告書提出)

7.検査・報告 仕上外観検査・検査記録等
・作業管理シート
・皮膜厚測定記録